ちょっとややこしいから解説します☆賃貸契約にまつわる契約ごと

退去後には、オーナーがリフォームしますが、状況によっては、敷金が充当されます。

退去と現状回復の関係

騒音が入居者同士のトラブルとしてありがちであれば、オーナーと賃借人との間で起きるのが、敷金を巡るトラブルでしょう。
賃借人からすれば、必ず返還されるものと思いがちですが、実は、そうではありません。
先に賃貸の契約費用のところで触れていますが、敷金は担保金のようなお金です。
退去したのちに、オーナーは積立金を元にリフォームを行います。
その際、明らかにそれまでの入居者が損傷させたとわかり、なおかつ、積立金では支払切れないとなれば、敷金を利用します。
差額が戻ることもあれば、全額戻らないケースも在ります。
さらには、余計なお金を請求される可能性もあります。
したがって、生活上から使い方などに気を配ることはもちろん、退去時にきちんと写真などを撮り、仮に返還されない、あるいは、余分なお金が請求された場合に、管理会社との話し合いに、そういう写真を提示することも大事です。
ただし、敷金が担保金のようなものであることに変わりはありません。
そのため、賃借人としては、返って来るとは言えないお金との認識も大事でしょう。
なお、オーナーとの間で、話し合いがつかない時は、少額訴訟という方法もあります。
これは、簡易裁判所が担当するもので、当事者本人が訴訟できます。
裁判のことに詳しくなくても、訴訟を進めることができますが、和解となるケースも、多々あるようです。
いずれにせよ、裁判にまで至らないようになるのが、賢明でもあります。
そのためには、日頃からの振る舞いと同時に、証拠写真を用意しておくことも大事でしょう。

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